ムーミンコミックス展に行ってきました!@2021横浜そごう
ムーミンコミックス展に行ってきました! コミックスの原画やスケッチ、キャラクター設定はもちろん、小説の挿絵も楽しめて大変お得な展示だと思います。『ムーミン谷の冬』のスナフキンとトゥーティッキの挿絵原画を見れたのが個人的にはすごく嬉しかったです。限定グッズもすごくいいです。まだ行ってない方はぜひ!
ムーミンコミックスはトーベのラルスの共作でもあるのです。
小説ムーミンはトーベ・ヤンソンの作品ですが、ムーミンコミックスはトーベ・ヤンソンと弟のラルス・ヤンソンの共作で始められ、1950年代中頃からイギリスの新聞に連載されました。トーベは約7年、その後ラルスはひとりで描くことになり、1975年まで連載が続いたとのことです(図録より)。なんとトーベのおよそ倍の期間、ムーミンコミックスはラルスによって描かれているんですね。
そして、現在ムーミンの著作権を管理しているムーミンキャラクターズ社の会長のソフィア・ヤンソンさん、トーベの姪だと聞いていましたが、なんとラルスの娘でした! ムーミンコミックス創作の現場にずっといたんですね。
今回、コミックス原画が見られるのはラルス作、日本未翻訳の第62話「古代エジプトへの旅」、第68話の「お金持ちってめんどうくさい」、第71話の「ムーミンたちの戦争と平和」、第73話にして最終話の「10個のブタの貯金箱」です。やっぱりムーミンと言えばトーベですが、こちらも正統なムーミンですので、隅から隅まで堪能したいところです。
ただ、今回原画が見れるのはスナフキンとミーが出てこない話なんです! トゥーティッキもミムラ姉さんも(スティンキーは出演)。そこは残念かも。そっちはトーベの下書きやキャラクター設定で楽しみましょう。
会場のそごう美術館は駅からすぐ!
会場のそごう美術館は横浜駅から地下道で繋がっているすぐのそごうの6階でした。エントランスからムーミンコミックス展の案内がありテンション上がります!

さらに6階ではエスカレーターから美術館まで黄色い道が導いてくれます!

会場でチケットは1200円。バーコード決済OK。そのあとすぐもぎり済みのチケットと交換します。今はこんな感じなんですね、、、
図版には出品リストがありませんので忘れずに貰っておくとよいと思います。

大谷育江さんの音声ガイドがあります。600円現金のみ。機械も貸出してますが、QRコード読み取りで自分のスマホから聞けます。イヤフォン忘れずに! 2時間で聴けなくなるそうです。
通常、美術館だとペンお断り、鉛筆オーケーだと思うんですが、今回展示は全てガラスケースに入っているためか何も言われませんでした。また、写真撮影はフォトスポットの1箇所以外は禁止ですが、音声ガイドがスマホ対応のせいか、携帯を出しても何も言われませんでした。
小説挿絵の原画、スケッチコーナー
まずは小説の挿絵原画やスケッチから。なんだかんだいってもやっぱりここがテンション上がります!
最初のパパのスケッチ、ちっさ! とツッコミを入れながら進みます。3センチx3センチくらい。挿絵原画はみんな小さめですが細かく書き込まれており、あの世界観が表現されています。最高ですね! ガラス越しなのは評価の分かれるところでしょうが、いくら近づいても何も言われないところが嬉しいです。もう、2センチくらいまで近づきます。
『ムーミン谷の彗星』のスニフとムーミンの仲間たちの原画、細かくていいですよ! カーテンの書き込みとか。
そして、『ムーミン谷の冬』のスナフキン。雑誌の表紙も飾っていた図版です。この原画が見られるのは本当に嬉しい。サイズはスナフキンも10×15くらい。図録に載っますが、実寸なんじゃないかと思います。

の次はニョロニョロ、今度思わず「でかっ」とつっこんでしまいます。鉛筆で30センチくらい。サイズのギャップがすごい。
あとは同じく『ムーミン谷の冬』の挿絵原画のトゥーティッキがハンドオルガンを回してるシーンです。風邪が吹いてマフラーがなびいていて、足元でミィが飛び跳ねている躍動感溢れる挿絵です。これを原画で見れるなんて、、、。って、よく見たらトゥーティッキが雪の中はだし! 今まで気づきませんでした。
トーベによるコミックスの下書き、スケッチ、キャラクター設定コーナー
鉛筆書きのネームや、ペンで描かれたキャラクター設定図版など、どれも味があっていいですね。
こうやって細かく見ると、キャラクターが記号化されているのが面白いですね。ムーミンがナスナスで、スナフキンが△△。
コミックスの初期のムーミンは目が小さくて離れてるんですよね。あと、今日じっくり見て気づいたのは、スナフキン、ミー、ミムラは鼻が同じですね。
また、下書きの時点で英語で書いてますね。コーヒーのシミも味わい深いです。
第8話「預言者あらわる」ではマンハッタンダイナマイトが! ムーミンバレーパークでショーをやってますよね。思わずあの楽曲が浮かびます。というか、会場にいる間中、頭の中で流れてました😊
あとはいつも思うんですが、うみうまのデザイン秀逸! 花柄のボディにナルシストな顔が完璧です。
ラルス原画コーナー
日本未翻訳、ラルス・ヤンソンによる原画がずらり。コミックスの原画っていいですよね。真っ白い紙にペンのタッチが見れるのが嬉しい。上からのムーミンなどの変わったアングルなども。
残念かながらスナフキンとミーはいません💦
フォトスポット
トーベの写真と同じムーミンとスノークのおじょうさんがスタンバってます。これは、トーベと同じポーズをとるしかないでしょう😊

原盤、世界のムーミンコミックス、当時の新聞コーナー
原盤すごいです。この版画みたいな金属からあの繊細な線が再現されるのか、いや、もしくは新聞なので再現されないのかな。
新聞は、コミックスを読んでいた時に思った通り、2、3 コマずつの掲載のようです。なので頻繁にTOVEなどサインが入っています。新聞を読んでいた人はストーリーを終えたのか心配になりますが。
各国コミックスはヨーロッパからアジアまで幅広く、さすがムーミンです。どの本の装丁も美しい。基本は英語版のものベースのようですが、フィンランド語版とドイツ語版は一部カラーです。日本でも販売して欲しい!
お土産コーナー
ホームページにも載っている会場限定のものの他に、コミックス全巻、英語版コミックス、小説などもあります。コミックス11巻の『まいごの火星人』はいかがでしょう。コミックス展のムーミンがクラシックなラジオに耳を当てている絵はこの話です。

自称くろスナフキンとしてはモノを増やす訳には行かないのですが、やっぱりいろいろ買いたくなってちゃいますよね!
おすすめのお土産は以下の通りです。
図録は買うべきでしょう。展示内容を思い出してもう一度ゆっくり味わえます。手提げ付きなのも嬉しいです。A4ぴったりサイズでチラシも折らずに持って帰れます。

ソレイユとのコラボエコバック。オシャレ! 会場限定の他のエコバックよりもちょっと高いです。


本の虫なのでしおりは買ってもいいかなと思って買っちゃいました! 図柄は3種類。

コミックスの原画やスケッチ、キャラクター設定はもちろん、小説の挿絵も楽しめて大変お得な展示だと思います。グッズもすごくいいです。横浜そごう美術館は2022年1月10日まで、他、全国まだまだ続くようです。まだ行ってない方はぜひ!
公式ホームページ→ https://moomin-comics.jp/index.php